滑舌

平成23年も今日で終わります。
今年はあまりに大きな災害が多く発生して、多くの人々が犠牲となり或いは苦難のどん底に落とし込まれた
方々も多くおられます。今はまだ、将来の生活再生基盤を模索しておられる方もいらっしゃることと思いま
す。来年がより良い年となり一日も早く安寧な日々が訪れますことを切に願っています。

さて、このブログも昨年9月に立ち上げてより1年と3カ月が経過しました。もとより、パソコンについて
は無知なことだらけですが、どうにか続けることが出来たのは訪れて下さる方が少しでもいて下さった事が
心の支えとなりました。まずは、こんな拙いブログですが訪れて下さった皆様にお礼を申し上げます。
もとより、亜矢姫のこと以外は殆ど話題が無い特異なものになっていますが、みな様に少しでも共感を得て
頂けるものが書ければ幸いとし、可能な限り続けたいと思っていますので今後ともよろしくお願いいたしま
す。
最後になりましたが、皆様にとって来年がよりよい年となりますようお祈りいたします。


むかし、こんなことを書きました・・・・・。

夜桜挽花さま皆さまこんばんは。
亜矢姫のリサイタル2008(無双)での長編名作歌謡劇場は「おつう」でした。前回の書き込みでは、ち
ょっと書き残したことがあり、この事だけは付け加えなければなりません。それは、亜矢さんの命がけの演
技があったことです。あれはもう、男でも恐怖するでしょうに、何と言う役者魂、歌手魂だと、つくづく感
じるものがありました。クレーンに乗って宙を舞うあのシーンで、亜矢さんには3階まで見えたとかの話を
後で伝え聞きましたが、そんな場面での、あのこだまする悲痛な叫びはいつまで経っても耳について離れま
せんでした。あれはもう鶴天女の声で、あの声を聴くだけでも嗚咽を抑えることができませんでした。まさ
に名演でした。

さて、今夜の歌コンでの「赤い夕日の故郷」も素晴しい歌いっぷりでした。リサイタルでの唄を聴きながら
も思ったことでしたが、亜矢さんはもう円熟の域に達しておられて、聴かせていただく方はただ与えられる
ものを受容してその世界に浸りきっておればよい、そんな感じを持ちましたが、今夜もそれを感じました。
それと、いつも思うのですが亜矢さんの場合、唄であれ台詞であれ言葉がハッキリ分かります。
先日の「瞼の母」での亜矢さんの台詞に、“丁と張ったら半とでる半と張ったら丁とでる”というくだりが
ありましたが、この台詞、この物語の決めセリフの一つだと思うのですが、先ごろ、ある役者さんの同じセ
リフを偶然に耳にして思うのですが、亜矢サンの方が余程滑舌がよくて真に迫っていたなあと思い直したこ
とがありました。
「滑舌」は広辞苑には無いのですが、ネットで調べますと、もともと舞台用語で台詞をなめらかに発声する
ことを言うようです。亜矢さんの歌の魅力を構成する要素はまだまだありますが、こんなことも効果のひと
つかと思うのです。思えば、ラジオのパーソナリティーを何年も続けられたそうですから、話し言葉の発声
はアナウンサー並みですね。やはり積み上げた実績は大きいです。

以上、2008/10/28 演歌桜・亜矢桜に投稿

リサイタル2008(無双)での「戦友」

むかし、こんなことを書きました・・・・・。

リサイタルとコンサート、何が違うのかちょっと分かりにくいところがありますが、一般的にはリサイタル
は独演、独唱会。コンサートの方は競演、合奏のことを指すようです。まあ、広く言えばどちらも音楽会。
でも、亜矢さんの場合は明確に使い分けがされます。リサイタルは年に1回、その時点での集大成を世に問
うもの、コンサートは時間の制約からそれを濃縮したものという事ができると思います。
リサイタルでは今後1年間の進む方向とテーマが決まりますから、とても重要なものですしファンも期待を
もって待ち望みます。

それと亜矢さんの場合はこれを毎年開催ですから、キッチリとその足跡が残ります。1年経てば新しい物が
確実に積みあがるということで、過去のDVDなどいつ取り出して見ても新鮮に楽しむことが出来ます。
これが凄いことだと言えますし、また、凄い歌い手さんだと言えると思います。

今年のリサイタルは24日の東京公演が済んで、鑑賞された多くの皆さまの絶賛の報告が各サイトを賑わし
ていますから、まだの方はきっと早く観たい聴きたいと、期待に胸を膨らませておられることと思います。
今年も多彩な曲のかずかずを聴かせてくれましたが、私の場合などあの唄声に心地よい感動の境地に誘い込
まれてしまって、時間の経つのも忘れる程に酔ってしまうという感じでした。
何がそのようにさせるのかは疑問、あの声か、あの上手さか、何とも説明がしにくいけれどその答えはきっ
と多くの熱いファンの方々が示してくれると思います。

ところで、今年のリサイタルでは多くの方が感動したと報告されたのは「戦友」でした。私もしみじみ聞か
せて頂きました。
日露戦争(明治37年~38年)当時、奉天(瀋陽)大会戦に従軍した方の話を基に、真下飛泉(ましもひ
せん)さんが詩を書いて明治38年に発表した歌だと言います。
あまりにも抒情的な詞と曲調は当時、厭戦気分をあおるとして歌うことを禁止された時期もあったとか言わ
れていますが、それにしても心に沁みる良い歌だと思います。

これを亜矢さんは舞台を暗転させた中で切々寂々と唄われました。1番から15番まで唄われるとの情報が
ありましたが、歌詞は14番までで、15番は1番の繰り返しになっていると思います。
この古い歌を何故今、亜矢さんがという思いはありますが、2009年秋からNHKでスペシャルドラマ
「坂の上の雲」が放送開始となり、以後3年間に亘って放送される予定となっているようです。
司馬遼太郎さんの原作ですが、明治の群像が生き生きと描かれています。この亜矢さんの歌、ドラマの挿入
歌にでもならないかと期待してしまいます。

いずれにしても今年の各地のコンサートでは唄って下さるのだと思いますから期待しましょう。
歌詞はWebで検索できますので、私が訪問したサイトを下に貼り付けておきます。

http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/senyuu.html

http://www.youtube.com/watch?gl=JP&feature=related&hl=ja&v=Y75_H805GXc

以上、2008/10/26 演歌桜・亜矢桜に投稿

12/16のツイートまとめ

kinsyuu3

島津亜矢さんの新曲「お玉」のC/W曲、「亜矢の三度笠」が歌謡界では久しく聞かない、明るくて軽やかで弾んで弾む歌だ、例によって自由自在な歌いっぷりはお見事。これ聴いたら憂鬱な気分も吹っ飛びます。
12-16 16:26

熱い人々・“ふうてんの猫”の見聞録

むかし、“ふうてん”がこんなことを書きました・・・・・。

皆さま今晩は。
久し振りにこちらに出させて頂きます。私は猫格で、いちいちのご挨拶は出来かねますので失礼の段お許し
下さいますようよろしくお願い致します。また、書いてあることすべて、書き逃げにさせて頂きますので、
もしお気に障る点がございましても詰問は無しということでよろしくお願いいたします。

さて、カラオケ流行りの今日この頃ですが当地にも歌謡教室というのが色々とございまして、聞くところに
よりますと、そりゃあもう大勢のカラオケ好きの方々が思い思いの教室に通って熱心にレッスンを受けて
おられるようでございます。

そんな中の一つで、当サイトにもたまに出させてもらう亜矢姫一途の“カラオケの華”どのが通っている教
室の発表会が600人も入るような大きな会場で行われましたので、私も“こがれ奴”の陰に隠れてちょっ
と覗きにいってきたのでございます。
素人さんが歌う舞台にしてはなかなかのものでございまして、男性はビッチリとスーツ姿や着物できめてお
られ、女性はほとんどの方が振袖、他には赤、白、青、黄色のロングドレスの方もおられる、また頭にゃ花
かんざし、まるで遠い昔の学芸会の様相でございます。いや、学芸会よりもっと派手と言ったほうがピッタ
リの感じで、ビックリしましたね~。それと出演の生徒さん達、熟年パワーが溢れ出た方々ばかりで最高齢
の方は83歳。それが、いかにも気持ちよさそうに歌われるのでございます。

高齢といって馬鹿にしていけませんよ、人と生まれて自分が主人公になれる場面なんてえのは結婚式以外は
めったにあるものではないと思うのですが、この方達は違う、まるでスター気取りで溌溂として唄われるの
を見りゃあ、まさにこれが熟年パワーだと感じる。人生を謳歌していますね~。
華やかな舞台照明のなかで歌う姿はそりゃあもう立派なもの、隠したい諸々なんて何にも見えませんからね
~。一度スポッライトを浴びた方はその味が忘れられなくなるものと聞いたことがあるけれど、この方達、
年1回のこの発表会での晴れ舞台を楽しみにしておられるんです。
それとね、プロの方でも使う舞台下のカシダスなんていうのも無い、歌詞の流れるテレビも無い。だから、
一生懸命に歌詞を覚えなけりゃならない。こんなことしてりゃボケてる隙なんてありっこない。満員の会場
で精魂込めたわが歌をご披露できて拍手のひとつも貰えれば、気持ちも良くなる訳でございますね~。

ところで“華”どのの歌は、かの亜矢姫の「一本刀土俵入り」で台詞入りでねえ~、それも二番の台詞まで
やるんだ!。・・・これが・・・駒形茂兵エの しがねえ~姿のぉ~しがねえ~姿のぉ~土俵入りでえ~ご
ざんすう~~・・・と、唄い終わればそりゃもうヤンヤの喝采、いや、それはちょっと違ったけれど、一声
二声はかかったですかね~、まあ、間違わずに唄ったから褒めてやらにゃなりません。

この頃のカラオケ教室は新曲のレッスンが主流で、新しいのが出れば先生が選曲して楽譜を配る、道筋をた
どれば、果てはどうも音楽出版社に繋がるらしい。そこで発表会では先生が教えた曲を半ば強制的に歌わせ
るとか伝え聞くのですが、ところが“華”どのは亜矢姫の歌が歌いたいと先生にネジコムんですね~。これ
にゃあ先生も渋々承知せざるを得ない。なんとなればプロでもセリフ入りの歌を唄う方などめったにおられ
ませんからねえ、下手でも座興にはなると踏むのですね~。
そこで、こなたは昨年も「お吉」をセリフ入りでやったんだ。“華”どのは亜矢姫に熱いからね~もうこう
なりゃ先生だって文句は言えない雰囲気で、このごろはもう仲間内での呼び名もアヤさんで通るらしい。

亜矢姫さまは知る人ぞ知る天才歌手で超美声の歌姫さまではありますが、カラオケをやってる人でもまだ知
らない人がいるのも現実でしてね、そこで知名度上げるにゃあ何かにつけてアピールしなけりゃならねえ。
それで“華”どの、一石二鳥でやっているのですね~姫の歌は難しいけれど歌えば気持ちが好いらしい。ま
あ、挑戦する気概だけは持ち続けてもらいもんでございます。


熱い話ならまだまだありますよ、まずこのサイトのオーナー“長兵衛”さまと“ふんこがすぞ”さま。
「日本列島二人旅」の歌そのままに亜矢姫を追っかけて日本国中、ところ狭しと神出鬼没のお二人であるこ
とは皆様ご存知のとおりですが、この夏にのど自慢に挑戦されて一次予選通過、「富士」「海ぶし」をそれ
ぞれ唄われたのでした。
テレビにご出演は叶わなかったけれどNHKさんの歌唱リストにはちゃんとカウントされた筈、このお二人
、亜矢姫さまには何としても「紅白」に出てもらいたいと願っているのですね~、選考基準に「のど自慢」
の予選出場者の曲目というのもあるらしい。ジョギングで体力作りまでしての熱い思い、これも何としてで
もの情熱ですね~、感心しますね~。
また、これを応援しようと手製の横断幕まで用意して、はるばる東京から出てこられた“熊五郎”さまも超
熱くてこれまた畏敬の念を覚えますね~、いやはや凄い。

熱い話ならまだある。厳島神社の域内に「大願寺」というお寺さんがあります。今からの話は、あの感動の
呉でのBSスペシャルの翌日のことでございました。
あそには“おしゃもじ”に願いごとを書いて奉納する台が置いてあるのですが、この“おしゃもじ”を買う
のに300円、これが山と積み上げられているのですが、この中にねえ、とても感動的な願い事が書いてあ
るものを見つけてしましたね~、何だと思います?、それはねえこうですよ《願う、亜矢姫紅白ご出演》。
何が何でも紅白に出てもらいたいとのこの願い、この熱い思い、皆様解っていただけますか、何方が願掛け
たかは判らないけど本当に熱いお方がいなさるもんだ。

思えばこの日は大聖寺の銘菓店のご夫妻さまともこの辺りでお会いしたな~、これはこれはのご挨拶はさせ
て頂いたけど、このご夫妻さまの亜矢姫熱も格別だからね~、ひょっとしての思いはよぎりますね~。
世には亜矢姫ファンがワンサとおられるから、何処の何方かなどと詮索などしたら願掛けが解けるといけま
せん。この話はここらへんで止めときましょう。ちなみに“華”どのは《家内安全》、思いの丈に雲泥の差
がありますね~。平凡だけど、まあいいか。

このように亜矢姫さまに熱い思いの方々は大勢おられる。各サイトのオーナー様が熱い、そこに集って書き
込みされる方が熱い、これを読む人が熱い、携帯サイトに集う人が熱い、コンサート・リサイタルに出かけ
る人が熱い、テレビ見る人が熱い、みなみな熱い熱い人ばかり。
亜矢姫幸せだなあ~。ファンも幸せだあ~。皆さま今後も幸せ求めて亜矢姫一途で参りましょう。

それではまたね~。ニャ~オ~。

以上、2008/10/20 亜矢姫談話室に投稿

BS日本のうた in 呉 スペシャル

むかし、こんなことを書きました・・・・・。

皆さまこんばんは。
BS日本のうたスペシャル、亜矢さんと美律子さんとの共演に感動しましたね~。テレビをご覧になられた
皆さまの書き込みにもいちいち納得して共感を覚えます。

亜矢さんについては、歌の上手さでは定評のある・・とか、歌は上手いし・・とか、のキャッチフレーズで
紹介される事がしばしばありますが、今回の角川さんもそうでした。亜矢さんはプロもが認める特別上手い
歌い手さんなのだと思い知らされます。何はともあれ、今回もまたまた凄かった。
「瞼の母」、これはもう過去に例の無いほどの構成演出で特別のものでした。亜矢さんと美律子さんのあの
迫真の演技と歌唱は、後々までも名演、名唱として広く語り継がれていくことでしょう。お二人に大いなる
喝采を送りたいと思います。

私はあの収録現場に居てライブでも楽しませてもらったのですが、記憶が浅くて細かいことは何も思い出せ
ません。“渚ゆう子”さんが、人の後ろから回って亜矢さん目がけて賞賛の拍手をされたことすら見えてい
ませんでした。
テレビではアリアリと確認できて、今更ながらに同僚プロも聴衆同様に感動されたんだということが解りま
す。忠太郎なり切りのあのほとばしる演技が凄かった、ほんとうに凄かった。

私の場合、浮いた浮いたでいい加減に見ていたのだと我ながらあきれます。もっとも、どうしても亜矢さん
を中心に見てしまいますから仕方の無い事だと自身に納得させてはいますが、テレビでは主人公を際立たせ
るためのテクニックがあり、二重映像にしてアップで映し出すという離れ業もありました。
今夜もそんな映像で、どアップで亜矢さんの感情がほとばしる姿、お顔を写し出してくれて、見ている方は
主人公にはまりこんで自然に涙が流れてしまいますが、人間、激すると恥ずかしさも忘れてしまいますね。

本来、映像芸術という分野もありますから、見せ方によってはその力は偉大なものになるのだと感じたこと
でした。そしてライブはライブ、テレビはテレビ、どちらも同一では無いそれぞれの良さがあるとのだとい
うことを改めて認識することが出来ましたが、それもこれも全て亜矢さんと美律子の力演のお蔭でしょう。

それと、他に唄われた楽曲もとても聴き応えのある曲ばかりでしたが、特に独唱された「ひばりの佐渡情話
」は、その歌詞の一言一句を聞き逃すまいと息を詰めさせる程の圧倒的な歌唱で、身体も凍る程に集中させ
られます。そして、聞き終わればにわかに弛緩する。何度聞いてもこの繰り返しです。本当に素晴しくて引
き込まれます。

“芸の天稟を持つ人は神に近い”という言葉を何かで見ましたが、亜矢さんを思う時、本当にそうではない
かと思ってしまいます。私の中では過去現在も含めてこれ程の唄い手さんにお目にかかった事がありません
から、なおさらその感が深い。
そして、この次は何を唄い、何を演じて下さるのか、次から次へと期待が膨らみます。
今夜は、NHK様にも「有り難う」のメールを送らせて頂きます。

以上、2008/9/21 演歌桜・亜矢桜に投稿

歌謡浪曲との邂逅

むかし、こんなことを書きました・・・・・。

さて、亜矢さんにとってはとても大事な三波さんとの邂逅もありました。今、コンサートでのエンディング
曲として唄われている歌謡浪曲との出会いです。亜矢さんのレパートリーはとても広いのですが、特徴的な
ものは「名作歌謡劇場物」と「歌謡浪曲物」でしょう、亜矢さんのおじいさんが、“通りいっぺん”の歌手
ではなく、あの娘に合った何か特別なものを創造して欲しいと話されたビデオを前に見ましたが、亜矢さん
は、まさしくその道を歩いて来たし、今後も目指すところは変わらないのだと思います。

思えば、花が咲くのが少し遅かった気がしないでもありませんが、星野先生に頂いた「出世坂」に始まって
「大器晩成」に至るまで、地道に自分の道を築け、慌ててはいけないと示された先生の思いを亜矢さんはそ
の聡明さと素直さで忠実に守ったし、また、懸命に努力もされた。“努力なくして栄光なし”という言葉が
あるけれど、まさしく亜矢さんは目指した道をまっしぐら、お母さんをはじめ、周囲の方々もその思いを一
つにして支えきりました。勝手な想像ですが私にはそう思えます。
顧みれば、やりきれない苦い思いも、幾たびか味わったことがあるのに違いない。しかし、そんな苦労に耐
えて地道に歩み続けて築いた数々の歌の財産は大きな山となり、その山は容易には誰もが近づけない程に、
屹立しています。

「出世坂」にあります、・・・・・曲げるな道を ひとすじの 闘志が結ぶ 出世坂(1番中)
・・・・・・・・涙と登る この坂が 明日へ続く 出世坂(3番中)

話がそれました。三波さんのことです。
本来の浪曲とは、一つの物語を節(ふし)と啖呵(たんか)で演じ、節は歌う部分で物語の状況や登場人物
の心情を歌詞にしており、啖呵は登場人物を演じてセリフを話すもので、演じられる節には様々な調子があ
り、簡単に分けると関東節、関西節、中京節(合いの子節)と地方毎で三つに分けられると説明されていま
す。(浪花節 Wiki)

三波さんの生い立ちについては、三波春夫オフィシャルブログに詳しいのですが、少しだけここから紹介し
ます。
三波さんは1923年(大正12年)新潟県長岡市で誕生、家業は本屋。13歳で上京後、米屋・製麺所に
奉公。その後、築地魚河岸で働くも16歳の時に日本浪曲学校に入学。同年“南篠文若”の芸名で初舞台を
踏む。
20歳で陸軍に入隊し、終戦の後22歳から26歳までロシアのハバロフスク、ナホトカで捕虜として抑留
生活を送る。帰国後に浪曲界に復帰。1957年(昭和32年)三波春夫として歌謡界に転身、デビュー曲
は「チャンチキおけさ」「船方さんよ」で、これが大ヒットとなりました。
三波さんは長岡ご出身、「千の風になって」の新井満さんは新潟市、同県人という繋がりの他に親交もあっ
たそうです。三波さんが最後にレコーディングした曲が、新井満さん作詞・作曲の「富士山」という曲だと
八島さんが書かれています。富士山を謡う歌は歌謡界でもほとんど無いそうですが、亜矢さんには「富士」
があります、何か奇縁を感じます。

今、亜矢さんには、ご存知のとおり五曲のカバー曲があります。
「元禄名槍譜~俵星玄蕃」「赤垣源蔵」「紀伊国屋文左衛門」「決闘高田馬場」「元禄男の友情~立花左近」
これらは全部“北村桃児”さん作詞です。三波さんには全部で三十曲以上の長編歌謡浪曲があるそうですが、
作詞・作曲はほとんど三波さんだと言います。“北村桃児”は、もちろん三波さんのペンネーム、ところが
作曲も、と、聞くと以外に感じるのですが、この経緯が三波さんの長女でいらっしゃる“八島美夕紀”さんが、
その著書「ゆく 空に・・・三波春夫、母、私」に詳しく書いておられますので、引用して紹介します。

長編歌謡浪曲の最初のころの制作手順は
(1)三波さんが妻の三味線で純然たる浪曲として語って録音する
(2)その録音テープが当時の作曲家・長津義司さんの手元に届く
(3)長津さんが節を譜面に起こす
(4)そのメロディーに長津さんがバックミュージックをオーケストレーションする
以上のようなプロセスを踏んで出来上がるのだそうですが、最初は長津さんにとって浪曲を編曲するなど初
めての経験で、出来上がった時の喜びがとても大きかったと、その状況が別な言葉でつづられています。
もう一つのエピソード、「紀伊国屋文左衛門」の曲の中に「かっぽれ」が入っていますが、これは当時の番
組のプロデューサーをされていた川口幹夫さん(元・NHK会長)の提案が取り入れられたそうですから、
これもまた、意外な方が関わって居た訳です。

ところで、亜矢さんは八島さんの会社と三波さんの歌謡浪曲を歌い継ぐ契約をしたとWebの記事を見ました
が、これからも三波さんが残された遺産を掘り起こしては私たちに聞かせてくれるものと思います。
私は、亜矢さんが現在唄っておられる5曲すら生前の三波さんの歌声で聞いた記憶がほとんどありません。
最近、超熱い亜矢ファン様から同じ曲を三波さんと亜矢さんとを交互に聴くという、趣向を凝らしたカセッ
トを頂戴し聴かせていただいておりますが、やはり印象はかなり違います。私自身も昨年「立花左近」をリ
サイタルで聴いてすぐに、三波さんのCDを急遽購入し歌詞を確かめたばかりでしたが、このように交互に
聴くという趣向は凝っています。

4月頃だったと思いますがNHKの90分インタビューで“坂本龍一”さんが、アレンジは“衣装”と話さ
れていました。亜矢さんと三波さんの曲では全部、編曲者が違います。これだけでも聴く者の感じはかなり
違います。
それと、顕著に違うのはセリフの部分、三波さんのは、歌舞伎役者が見得を切るような調子で“大仰”、
亜矢さんのは映画や演劇役者が演じるようで、よりリアル。亜矢さんの唄は真似にあらず独自の境地を開い
ておられます。

“好き好きは人の勝手”で言わせて貰えば、私は亜矢さんの唄が好き、勿論、昔からの三波さんのファンの
方は三波さんでなければ満足なさらない方もおられると思います。そちらはそちらで、お任せしましょう。

亜矢さんは“希代”の歌手と言われます。あの類まれな美しい声と歌唱力で“歌謡浪曲”という大曲、難局
を見事な調子で唄ってくれますから、聴くものは興奮と感動を覚えて陶然となります。
作詞、作曲者なら、どなたもご自分の作品をあの亜矢さんに唄って欲しいと思われるのに違いない。
三波さんも、見事な調子で感動的に唄い切ってくれる亜矢さんに、草葉の陰から拍手喝采を叫んでおられる
のではないでしょうか。そして歴史に名を成した大作家“三波春夫”として大きな喜びをかみ締めておられ
るはず。もちろん“八島美夕紀”さんも。

ところで、過日“おじちゃん様”が書き込みされておられましたが、そろそろ亜矢さんのオリジナルの歌謡
浪曲も欲しいですね。浪曲では三波さんよりキャリアの長い、二葉百合子先生もついておられることですし
、期待したいです。

亜矢さんは非凡です。西洋には、神が天才に与えた最大の褒め辞で「汝に休息ナシ」という諺があるといい
ます。その才能をもって生まれたがために生涯休息がない。
思えば、当節引っ張りだこの人気振り、わずか得られる休息も心を安穏にしていられる時間はほんのしばら
くで、間もなくあれやこれやで頭の中は目まぐるしく“くるくる”と回りだします。
これは、“きっとそうだろう”との想像です。ウ~ン、天才は辛い。大勢のファンは、亜矢さんが益々元気
で活躍されることを期待してますヨ~、明るく頑張る姿をいつまでも見せて下さい。それが私たちの元気の
源でもあるのですから!!

それでは最後に、5曲の歌謡浪曲の作曲、編曲者を確認しておきます。

元禄名槍譜 俵星玄蕃    作詞構成:北村桃児  作曲:長津義司  編曲:長津義司
  〃   (亜矢版)     〃    〃    〃   〃   編曲:池多孝春
元禄花の兄弟 赤垣源蔵   作詞構成:北村桃児  作曲:春川一夫  編曲:佐藤川太
  〃   (亜矢版)     〃    〃    〃  〃    編曲:池多孝春
豪商一代 紀伊国屋文左衛門 作詞構成:北村桃児  作曲:長津義司  編曲:長津義司
  〃   (亜矢版)     〃    〃     〃  〃   編曲:京 建輔
決闘高田の馬場       作詞構成:北村桃児  作曲:山倉たかし 編曲:山倉たかし
  〃   (亜矢版)     〃    〃        〃   編曲:池田孝春
元禄男の友情 立花左近   作詞構成:北村桃児  作曲:春川一夫  編曲:佐藤川太
  〃   (亜矢版)     〃    〃     〃  〃   編曲:京 建輔

以上、2008/6/9 演歌桜・亜矢桜に投稿

11月29日のNHK「歌謡チャリティーコンサート」では、フルオーケストラ、フルコーラスでの「俵星
玄蕃」を聞かせてもらうことができましたが、NHKホームページでの圧巻の表現どおり、70名ものオー
ケストラと堂々と歌い合わす歌唱は誠にあっぱれだったと思います。
それは、藤野浩一さんによる新しい編曲バージョンでもあり、慣れない編曲での歌唱は特別な緊張を強いら
れたことでしょう。ほんのちょっとだけいつもと違うと感じた部分は、そんなところに由来があったかも知
れません。ともあれ、現場で聴かれた「談話室」のオーナー様はただ一人完璧に調和がとれていて、それは
それは素晴らしいものであったと話されておられました。またひとつ語り草が増えましたね。
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    亜矢姫の唄は芸術だと固く信じているおじんです。
    コンサートなどに参加したい気持ちはやまやまなれど、不如意のことが多いので、これは条件が整い次第となっています。

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