島津亜矢さんの[夢見鳥]

むかし、こんなことを書きました・・・・・

[鏡花水月]とは鏡に映った花、水に映る月、美しいが、ただ見るだけで捉えることができないもの、実態がなく掴みどころのないもののたとえと辞書にありますが、それはそれ、感じることがすべてとスポーツニッポンの百瀬晴男さんがアルバムのしおりに書かれています。素晴らしい文章で読み応えがあります。

平成16年4月25日放送、沖縄からの[BS日本のうた]で亜矢さんはキム・ヨンジャさんとスペシャルで共演をされましたが、このとき[帰らんちゃよか]がテレビで初披露され、また[梅川]を聴いて私は涙したのを鮮やかに思い出します。
このときは永井龍雲さんはギターの弾き語りで[暖簾]を熱唱されました。普通は亜矢さんの出演シーンしか記録に残さない私ですが、永井さんの映像は亜矢姫とともに残してあります。

今度の[夢見鳥]はこのときのご縁で楽曲の提供を受けることになったのでしょうか。永井さんの作品には誰もが持っているであろう普遍的な日本の風景、心象を詩に託して語る情感豊かな感性がありとても素晴らしいと感じます。私はとても好きです。
このような訳で、会報が届いて今度のアルバムに永井龍雲さんの楽曲が収録されると知って、期待に胸を膨らませていたところでした。

[夢見鳥]、期待どおりの好楽曲で心に沁みます。[島津亜矢]という稀代の歌手に唄わせるという取り合わせと楽曲自体の持つ普遍的なテーマと相俟ってとても素晴らしい曲になっていると感じます。
もう何度聞いたことか数え切れません。人それぞれの感性で好みの曲はあるはずと思いますが、私はまずこの曲が心に沁みます。

日本のどこにでも、また、誰にもあるような原風景が詩に託されて見えてきます。
また、姫の歌唱はそんなに気張るところもなしに情感タップリと唄い上げ、聴くものをぐいぐいその世界に引きずりこんで行きます。

“誰もが笑顔で乗り込んだ、正月帰省の最終列車がホームを出て行ったけれど、自分はそれをただ寂しく見送るだけ、いつかあのように胸膨らませて列車に乗れる日がくるかしら、まだ先が遠い気がする。今日は晦日で除夜の鐘が鳴り出したけど雪が舞ってきて寒い、もう遅い、独り部屋へ帰って痩せ布団に包まって眠ることにしようか、故郷の夢でも見たい。”

“遠いあの人が恋しい、心が疼いて鳴く自分は川千鳥か、納涼夏花火の人ごみの中でそっと繋いだ手の温もり、心が通ったあのひと時が忘れられない。思い出せばとても感傷的になって涙が頬を伝う、くるくる回るかざぐるま、なんでもないものだけどなぜか昔が目に浮かぶ。戻りたいなあ~、いや戻れない、心がちぢに乱れて寂しさがつのる“

“故郷を離れて早何年も過ぎてしまった、豊年秋祭りのことが目に浮かび、トントンちんちんお囃子が聞こえてくる、あの太鼓の音あの鉦の音みんな心に浮かんで懐かしい、親兄弟とも逢いたいな~、そしてあの人はどうしているだろう、帰りたい、いや帰れない、今の自分は所詮逸れ鳥、夢を見るだけの想い鳥か”

以上、私なりの解釈です。意見の合わないところはご容赦下さい。

この頃の歌謡界、[千の風になって]がミリオンセラーになり、母を歌った[吾亦紅]もかなり売れているらしいけれど、今の世の中、表面上豊かな社会のように見えますが、心に悲しみや寂しさを抱いて人生を必死に生きている人が多いのかも知れません。歌によって自身を奮い立たせ、癒し、生きる糧を得ている人が多いのだろうかと考えさせられます。これらヒットの流れを思うとき、このような世情に合った歌が支持されていると感じるのです。

この[夢見鳥]、メロディーも詩もとても素晴らしく歌唱も亜矢さんというお膳立てで願っても無い好楽曲になっていると思えます。多くの人々の共感を得て、いまの世の中に“すんなり”と受け入れられるような気がするのですが、どうでしょうか。遠い昔の[神田川]に通じるような楽曲でもあると感じます。
[帰らんちゃよか]が、親が子のことを思いやる歌なら、こちらは、さしずめ子が故郷ひいては親を思う歌といえないでしょうか。

好楽曲の多いアルバム[鏡花水月]、既発売の[富士][荒波おんな船]を収録し、その他10曲は新曲新録音という豪華版、プロデューサー千賀さんの大盤振る舞いですね、超お買い得のCDアルバムです。
曲目は[日本列島二人旅][八尾恋歌][女][流氷番屋][お立ち唄][風の祭][おきな草][追憶の破片][越後路ながれ旅]、それと先に紹介しました[夢見鳥]を収めて素晴しいアルバムになっています。
みんな良い歌です。“風の祭”はポップ調で特にメロディーが美しいと感じますが、このアルバム、19日の東京でのリサイタル鑑賞日帰り旅の7時間、車中でじっくりと聞かせてもらうつもりにしており楽しみです。
you tube から


以上 2007/10/17 演歌桜・亜矢桜に投稿

コメントの投稿

非公開コメント

No title

ブログ開設おめでとうございます!

これからも、亜矢さんの情報たくさんアップしてください^^
こねこ時計 ver.3
CATS
Sweets
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
フリーエリア
    follow me on Twitter
    カテゴリ
    最新記事
    プロフィール

    ふうてんの猫

    Author:ふうてんの猫
    亜矢姫の唄は芸術だと固く信じているおじんです。
    コンサートなどに参加したい気持ちはやまやまなれど、不如意のことが多いので、これは条件が整い次第となっています。

    リンク
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR