御園座へ再び

座長公演がつづいて、リサイタルが無くなってみると、ふと昔が思い出されて懐かしさを覚える時がありま
す。公演前のあのワクワク感で気持ちが高ぶり、誰もが夢追い人になっている。そんな感じではなかったか
と思うのですが、特に名作物での一人芝居は感動の涙を誘い、劇場を出るときは誰もが放心状態になって帰
っていく。そして、来年の公演に早くも思いを馳せる。
まあ、ビデオは残っているけれど実演にはとても及ばない。長く続いたリサイタル、何れまた見せてもらえ
る時が来るのだろうか、貴重な財産はさらに高く積み上げて欲しいと思うのですが・・・


むかし、こんなこと書きました・・・・・。

長兵衛様、ふんこがすぞ様、みな様 今晩は。
昨日、御園座へ出かけてきましたので、少しだけ書かせてもらいますニャ。
当日のチケットは4時からのものを買っていたので、そんなに早く出かける必要もなかったのですが、折角
の名古屋だし科学館のプラネタリウムでも見物してから、余裕の気分で御園座へ向かうことにしようと算段
して出かけたのだが、考えが甘かった。
昼ごろ行ったのに空席有りの時間は3時10分ですって、こりゃギャフンだ。そこで近くの美術館でも覗こ
うかと思って行ってみたら休館でこれもダメ、あ~あ~何てこった。こうなりゃウォークマンを取り出すし
かない。

白川公演で時間つぶしした後、3時過ぎに御園座へ向ったのでしたが、この辺りに来ると亜矢幟が林立して
いてやっぱり空気が華やいでいる。玄関先はと見れば昼の公演が終わったばかりで、群衆といってもいいほ
どの人だかりが出来ているし、タクシーかハイヤーか知らないけれど、それがズラリ並んでいて乗車待ちの
人を整理する係員まで出ている。イヤ~、凄いな~、しょっちゅう来る訳ではないが、こんなの見たのは初
めてだ。

御園座も来年3月で一旦終わりになるというが、群衆を眺めていると、この賑わいもこれで終わりかと何だ
か寂しさを感じる。
私にとっては今の御園座は見納めになるから、その佇まいも残しておこうとコンデジを構える。普段、玄関
の上など見ないけど、その気になって見れば大きなナマコ壁で全面が飾ってあるし、その中央には何やら意
味ありげな紋章の焼き物がはめ込んである。
通りの入り口にある飾り行燈看板の裏側には昔のガス燈に似た灯火柱まで立っていて、今日になって初めて
気が付くものばかりだ。やっぱり伝統と格式があるんだなぁと改めて思う。再建計画は色々あるらしいが、
立地も含めて娯楽の殿堂としての品位と格式は保ち続けて欲しい願うばかりだ。大阪のように成って欲しく
はないな~、まるで、狭い所へ押し込めた感じだから息がつまる。

さて、亜矢姫さまの座長公演を観させてもらうのも、昨日が私にとっての最終日となりました。前回から一
週間しか経っていないのに、何だかこの日が来るのが楽しみで待ち遠しかった。そして終わってみれば期待
通りの楽しみが得られて満ち足りた気分だ。
お連れした方も来て良かったと満面の笑み、そりゃそうですよね~、あれだけ見せて唄って下されば満足し
ない方がおかしい。
また、芝居でも姫様の演技は更に充実度が増していて堂に入ったものとなっている。他の役者さんに負けず
劣らずだと思いましね~。また、その姿が恰好よくて、特に終盤で見せる袴姿は断然ピカイチ。男姿を褒め
ると姫さまは気に入らないかも知れないからこれは内緒だ。
それとね、最後に尚之助と別れるときに八重の亜矢姫は目にいっぱい涙を溜めていたらしい。これは、猫は
猫でもふうてんのような、視力の弱いものには判らない。知る人ぞ知るだ。

第二部の歌謡ショーも相変わらず素晴らしいものでした。実はこれを再度観られるのが非常な楽しみで待ち
遠しかったのですが、やっぱり観て楽しく聞いて楽しい物が良い。
思えばアメリカのショービジネスはパフォーマンス重視の方向みたいだから、日本でも亜矢姫のショーがそ
の先鞭をつける物になったのではないかと思える。ただ、追随するにはそれだけの資質と才能が求められる
だろうことは想像に難くないから、誰でもがそう簡単に出来ることにはならないだろう。
今回も思ったけれど、息も切らせず畳みかけるような演出が垢抜けていたし、こんなショースタイルはこの
公演でしか観られないものだとの確信は全く揺らがない。

ケーナと尺八の掛け合いがあり、ダンサーと個々のバンドメンバーとの掛け合いがあり、姫様と葵好太郎さ
んとの日本舞踊があり、笛とバイオリンが情景を際立たせる場面がある。
もちろん、姫様の唄を中心に展開していくのだが、このショーはご出演の皆さまの何方が欠けても成り立た
ない構成なっているから、総合芸術のお手本にすら成ったのではないかと思える。
もちろん、手本かどうかは専門家が考えることで、素人の一個人が言えることではないが、ただ大いなる楽
しみを与えて下さったことは確かだ。

ところで、公演の冊子を眺めていてのこと、洋舞振付のところで、ちょっと聞き覚えのあるお名前を見付け
たので、気になって調べてみたら、やっぱりあの方だった。昔、マツケンサンバで一世を風靡したマジーこ
と真島茂樹さん、この方がダンサー方の振付を為さっていたんですね~。意外なところで活躍されていて嬉
しいやら何やらビックリしました。
それと、日舞振付のところの若柳禄寿さん(女性です)、姫様と葵さんの道行を振付されたのだと思います
が、あるブログにこのように書かれています。『TV,舞台で舞踊家として所作指導、振付で活躍。この方
は松竹の女優さんなどに日本舞踊を教えたり、舞台俳優に所作を教えたりされている方で、舞台所作を教え
ることに関してはきっと、日本で第一人者の方だと、松竹の方に聞きました』と書いておられます。

あのダンスパフォーマンスや、道行の舞踊や所作はこの方々のご指導があったことが窺えますます。
同時に演者はその習得に励まなければなりませんが、身につく財産も小さくは無いと思えるから頑張れるの
でしょうね。
思えば姫様にとっては、芝居の台詞や所作や動作を覚えなくてはならない、舞踊の練習はしなくてはならな
い、新しく取り入れる歌は練習しておかなくてはならない、そのための衣装合わせをしなくてはならない、
素人でも簡単にこれぐらいのことは想像がつきますが、ご当人にしてみればその他何やかやと、やらなけれ
ばならないことが山ほどあったことでしょう。
まして、公演が始まれば出演者の皆さんえへの気遣い心遣いも要ることでしょう。諸々考え合わすと気の遠
くなるような事柄を、大きなミスをせずにやり通さなければならい。並みの頭脳、能力ではやりこなすこと
など出来ないのではないかと思えます。
それをね~、見事にやりこなしておられるのですからね~、そりゃあもう天晴れでございます。姫さま!!

つらいことを潜り抜ければ、嬉しいこともあるといいます。そんな気概をもって大きな山を乗り越えて頂き
たい。それが、全国のファンの望みだと思いますから。

それでは皆さま、失礼いたします。ニャ~オ~。

以上、2012/05/24『亜矢姫』談話室に投稿

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    亜矢姫の唄は芸術だと固く信じているおじんです。
    コンサートなどに参加したい気持ちはやまやまなれど、不如意のことが多いので、これは条件が整い次第となっています。

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