心に響く歌唱

BS朝日で放送される「日本の名曲 人生、歌がある」を毎回録画視聴しているが11月26日の放送では
、落語の柳亭市馬さんが「元禄名槍譜 俵星玄蕃」を歌われたので興味深く視聴しました。
声はすこぶる良いし、身振りを入れての歌唱は堂々としたもので、あまりの上手さにびっくりでした。
この市馬師匠、今年落語協会の会長に就任されたそうだが、まだ52歳の若さ。体躯は大きく物腰は柔らか
で、次代を担う会長としては打って付けの方ではないかと思えたが、斯界のことを知るわけではないですか
ら、これは単なる印象です。

「元禄名槍譜 俵星玄蕃」は小学5、6年の頃に覚えたらしくこの歌に関しては経験が長い。今は他の曲と合
わせてCDも出しておられるようだから、これはもう本格的なものでこのテレビ放送ではフルコーラスで唄
われた。「天は二物を与えず」と言われるがこの方には当てはまらない感じで、これからは落語を主に歌も
唄っていかれるらしい。世の中には才能溢れる方がおられるものだと、少なからず驚いた。

ただ、歌に関してはどの程度の基礎を積み上げてこられたのかは全く知らないので、とやかくのことは言え
ないが私自身はそう何度もリピートして聴いてみたいという思いには駆られなかった。
そこが唄の難しいところで、聴く者の感情を昂ぶらせ血をたぎらせ、弥が上にもその状景に引きずり込むと
いう域に達したものでは無いと感じたが、亜矢姫ファンの方が聴かれてもきっと同じ思いをされたに違いな
い。
歌の要諦は、ただ上手く唄うだけでは人の感情を支配することは出来ないのだという事も改めて感じました
が、あまり突き詰めないで通り一遍に聴けば、なるほど上手いのだから、それはそれで良いのかも知れない
。ただ「苦節何十年」という言葉もあるが、その道一筋で何十年もの間努力を積み上げてこられた方が発揮
する芸とは、その深み重みにおいて自ずと違うものだという事を感じられた方もおられたと思う。

亜矢姫ファンの方で『恋する経済』というブログを開かれている方がおられます。エポックがある度に物事
を深く掘り下げて発表しておられますが、特に亜矢姫のことに関する事柄については成程こういうことや、
こういう考えもあるのかと、新鮮な思いをさせてもらうことが多いので楽しみに読ませてもらっています。
更新されるのを待っておられる方も多いのではないでしょうか。

ここで、歌コンでの「感謝状」について書かれた中に‘フレージングやアーティキュレーション’という、
私にとっては耳新しい言葉を目にしたのですが、このまま読み過ごすのもなんだかな~と、気になりだしま
した。
一般にカラオケでは、こぶし、ビブラート、ロングトーン、シャクリ、フォール、などを駆使して独特の節
回しをするのが演歌、歌謡曲だという認識はあるのですが亜矢姫の歌を聴いているとそれが全てではなさそ
うだし、また違った表現のことを指しているのだろうか、という思いが湧いてきたのです。

亜矢姫の歌をライブで聴くときに気が付く事の一つに、フレーズに応じて声を明確に切る(無音化する)技
巧を顕著に感じる時があります。いわゆる舌を両唇で挟むような技です。このような技は他の歌い手さんで
は私が見て感じたことは殆んど無いので、亜矢姫の特徴的な技巧の一つではないかと思ったりしています。
ちなみに、ギターでの消音操作は非常に大事なことだし難しい技でもあると聞いたことがあります。
姫さまの唄は言葉が明瞭だし、メリハリもあってハギレが良いと感じるのは、こんな技の効果の現れの一つ
ではないかと思えるのですが、諸々の技法は亜矢姫さまが研鑽して身につけられたものだから、どんなに多
くのことがあっても、それを自慢げに開陳されることはないでしょう。
変幻自在の歌唱はそんな技法の数々から生み出されるのだろうな~と漠然と思っています。

この事を明確に感じたのは10月の金沢コンサートのときでした。昼は後方から心地よく何も思わずに聴か
せてもらいましたが、夜は前方の席で聴いたせいか、この声を切り上げる(切る)技が明確に感じられので
す。音符、休符には長さがあるから楽譜に忠実であろうすれば不必要に長くても短くてもいけないのだと思
いますが、そこはプロですから歌心からくる表情の変化はあるとは思います。が、しかしそれだけかしら?

‘フレージングやアーティキュレーション’について、Webにこんな説明がありました。
「フレーズ」とは意味を持った音符のまとまりです。スラーにかこまれているのもフレーズですが、多くの
フレーズは楽譜に書かれていないため、どこからどこまでをひとつのフレーズとして演奏するかは演奏者に
任されます。これをフレージングといいます。」
「フレージングは、上昇する旋律はクレッシェンドしていき、下降する旋律はディクレッシェンドする。最
初の音は強めにし最後の音を弱くする。などはフレージングの基本ですが、そういった演奏が自然にできな
いとドラマの台本の棒読みみたいな演奏になってしまい、聴き手には自分の演奏が伝わっていきません。」

「アーティキュレーション」ですが、音符にテヌート(音符の長さいっぱいに保つ)やスタッカート(短く
切って演奏)、アクセント(特に強く)やスラー(なめらかに)などといった表情記号で表されているのが
アーティキュレーションです。「アーティキュレーション」は、フレージングが複数の音の表情をあらわす
のに対して、一音の表情をあらわします。

元N響のバイオリニストの鶴我裕子さんは著書「バイオリニストは目が赤い」の中で、演奏を生かすも殺す
も、アーティキュレーションしだいであると言っています。 楽譜は台本みたいなもので、どう読んで、どう
聴かせるかが、演奏家のセンスの見せどころである。つまり、オーケストラのリハーサルは、有名な曲にな
ればなるほど、指揮者と演奏者とのアーティキュレーションの確認作業にしぼられるのだそうです。
天才といわれる演奏家はアーティキュレーションの可能性を無尽蔵に引き出せるようで、一日中この手もあ
るあの手もある・・・と、同じ曲を様々に楽しく練習できるとか・・・。
以上は、THE ORCHESTRA から引用。


『恋する経済』のAuthor様は、亜矢姫の歌唱はこんな音楽の基本も駆使しているだとと仰りたかったのだと
思いますが、分析がとても深いですね。と、同時に亜矢姫の歌唱力の深さも再認識させてもらいました。

亜矢姫を分析するサイトでは、芸の成り立ちから考察する『島津亜矢Fan』がありますが、こちらも深いです
ね。その他、掲示板も含めファンのサイトが多数ありますが、それぞれ皆様の思いが深いです。

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No title

今晩は。

「瞼の母」「岸壁の母」お歌いになる、凄いですね!
私は「歌の広場」として、利用者の皆さんが歌える歌を歌って
皆様を励まし又皆様が喜んで下さることで、私も癒されています。

例えば「青い山脈」とか「丘を越えて」とか歌っています。
季節感も大事なので、「聖しこの夜」や「たき火」の様なメロディー
が解りやすく、皆さんが歌える歌を一緒に唄って居ます。

勿論亜矢姫様の歌も歌わせて頂きます。
ピアノと違って、ギター音が小さいので苦労しています。
この頃は施設の担当者の方がマイクを用意してくださいます。

声は昔から大きいので其れも心配です。
来年の予定も12月まで・・・。
曲選びが大変です。

昨晩、FM-NHKでマリア・カラスの特集やっていました。
今夜もあるそうです。 楽しみ。
「瞼の母」「岸壁の母」何れも名曲コンサートで聞きたいです。

No title

池様、こんにちは。
ブログへのコメントありがとうございます。
書いた後のフォローがまずいのでお返事が遅れてしまいますが
悪しからずお許し下さい。
このブログの内容について、同じ思いを感じておられる方がいて
下さり、我が意を得たりの感があって、とても嬉しいです。
池様は音楽をなさるお立場ですから、もろもろお気づきの点など
お有りと思いますが折にふれて何かと教えて下されば嬉しいです。

さて、池様の熱い思いの書き込み、掲示板でいつも拝見していま
すが、亜矢姫への思い入れは私など及ぶところは無いと感じてい
ます。
またギターを抱えて慰問もなさるようですが、素晴らしいことだと
思います。人助けとお思いになっていつまでもお続け下さるよう
願っています。

私の家内もカラオケグループでたまに施設など訪問して唄うことが
あるのですが、『岸壁の母』や『瞼の母』などを唄うと涙を流して
喜ぶお年寄りもいるようです。
刺激の少ない生活をしていると、決して上手くない歌でも人間らしい
感興を呼び覚ます力があるのだと思います。音楽って、素晴らしい
ですね。

このブログでは姫様の歌唱における、ほんの断片的なことを感じた
ままに綴りましたが、素人があれこれ言うことは陳腐なことかも知
れません。何かにつけ言いたがるのが悪い癖ですね。

No title

今晩は。

楽しい話し読ませて頂きました。
ギター(クラシック)を弾いているものからするとなるほど、そして
そうですね、身をひき締める思いがしました。

楽譜の支持は解っていても、感情が先走ります。
此処は弱く、そして伴奏部分はもっと弱くメロディーはっきりと
ゆっくりもっとレガートに・・・。

楽器は難しいです。
姫様は天賦の才能をお持ちです。
楽譜に書かれていることは勿論、細部にわたっても表現できる方

私も初めて横浜で聴いた時、語尾をきちんと切る歌唱きずきました。
だらしなく伸ばすのはおかしいので。
でも、失礼ながら良く聴いておられますね、感心致しました。

気持ちを、出てくる感情を、抑える。
あの、満員の聴衆の中でできるプロ否、天才です。
また、音楽の事書いてください。



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    Author:ふうてんの猫
    亜矢姫の唄は芸術だと固く信じているおじんです。
    コンサートなどに参加したい気持ちはやまやまなれど、不如意のことが多いので、これは条件が整い次第となっています。

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