亜矢芸術

むかし、こんなことを書きました・・・・・。

さて、当地ラジオの早朝番組に‘水森英夫のチップイン歌謡曲’というのがあります。今売り出し中
の新人歌手をゲストに歌謡曲、演歌の話題を語る他、リスナーのリクエストに応じて歌唱指導も行う
という結構楽しめる番組です。12月の第2土曜の放送では、その話題の中で水森先生、演歌芸術論
を展開されました。
すなわち、ポップス系の音楽は歌唱法においてはそれ程複雑なものは無く、一つの歌唱法で百曲でも
千曲でも唄えてしまう。一方、演歌の歌唱法は多彩で、息継ぎひとつで歌の感じが変わってしまうか
ら、唄いこなすのが難しいという趣旨の話をされていました。

演歌すべてが芸術であるとの論旨では無かったと思いますが、この頃は特に芸術性を感じさせる唄い
手さん、島津亜矢さんが現れてその唄に強く惹かれているせいか、この先生の話は充分納得できるも
のでした。
いままで演歌、歌謡曲は流行り歌として次々生まれて消えていくのが宿命、その内ごく僅かの曲だけ
が後世に残りますが、それでも懐かしのメロディーとして時たま唄われるだけ。そのような思いが強
くありましたから、殊更に芸術性を意識することも無く、又、される事もなくその時代時代の人々に
親しまれ愛唱されてきたというのが本当のところではなかったかと思います。

近年はカラオケの隆盛によって、誰にでも歌える、ある意味素人向けの比較的易しい曲が好まれる傾
向にあると言われ、必然に高度な歌唱力を必要とする歌は敬遠されがちでカラオケで唄われることは
少ないと思われます。
現に私が知り得るカラオケ教室でも、セリフ入りなど高度な歌唱力を必要とする難曲を、レッスン曲
として採り上げているケースをついぞ聞いたことがありません。従って最近の傾向は、老若男女それ
ぞれが自分好みの音楽をそれぞれに歌い楽しむ、そんな時代になっているのだと思います。特に演歌
の世界ではレコード会社各社もそれぞれにカラオケ教室を組織的に運営し、新曲などもカラオケ愛好
家にターゲットを絞る。そんな時代なのだと思います。

島津亜矢さんの唄が、なぜにこれほどまでに聴き手を魅了してしまうのか、あるいは今まで演歌をそ
れ程熱心に聴かなかった人々までも惹きつけてしまうのか、その見方としては、時によっては涙が出
るほどの感動をもらえる、或いは言うに言われない気持ちの高揚感が得られる、或いは奮い立つよう
な元気がもらえる、或いは癒しが得られる、或いは精神の同化が得られる、こういった事が一般的に
言えることだと思いますが、これほどに亜矢さんの唄には力があるということが言えるのではないで
しょうか。

亜矢姫ファンになって、あちこちのサイトを巡るうち、「序破急」と言葉を知りました。
辞書によれば楽曲構成・演出などの理念上の三区分で、上演の時間経過に伴う趣向変化の典型を想定
したもので、序・破・急は導入・展開・終結とみなせるとし、古くから能・浄瑠璃の脚本構成などが
この理念による例であると説明されています。

亜矢姫の名作歌謡劇場シリーズなど、このセオリーに則り作曲され唄われている曲目が多いと思うの
ですが、これらは間違いなく高度な歌唱力を要求されるものだと思います。
その点で考えれば、亜矢姫が唄う‘船頭小唄’などもこの序破急で展開される楽曲の典型ではないで
しょうか、いわゆる努力で積み上げた高度な唄芸をもっている人しか唄えない、感動させられない、
そういう歌になっていると思います。
作詞作曲編曲の先生方もこの歌い手に的を絞って創作を行い、天才性を併せ持つ亜矢姫がこれに見事
に応えている。正に演歌芸術の真髄がここにあると思うのです。

リサイタルでは大曲「小春」を18分30秒程にも亘ってセリフ、唄、舞を入れて見事に演じきりま
したが、感動は非常に深いものがあります。DVDを見て改めて気が付いたのですが、この出し物で
は‘おんな歌’'おとこ歌’を見事に使い分けています。治兵衛のセリフ「これ見よ小春、この黒髪
のある内は、治兵衛はおさんの夫じゃぞ。(おさんは治兵衛の本妻)」この時の言い回しなど、身震
いするほど素晴しいもの。亜矢芸術を知ってしまった人には、世間での演歌歌謡曲についてのあれこ
れの話など、どれ程の値打ちも感じられないのではないでしょうか。

芸術、芸術家は自身では名乗れず、この芸を支持する多くの他人評価で決まるという風に考えれば、
こと、演歌、歌謡曲に関して言えばそれ程多くの芸術家がいるとは思えない。亜矢姫はその内の数少
ない1人であると思うのですが、皆様如何でしょうか。
下はWeb辞書です。
芸・技芸。わざ。
「凡(およそ)―は、…切差琢磨の功を積まざれば、その極に至りがたし/読本・弓張月(前)」

来年への期待
一.名作歌謡劇場シリーズの大全集を出して頂きたい。
  これまでにリリースした全曲目を網羅して頂きたい。
二.名作歌謡劇場シリーズの原典となっている物語をダイジェスト版にして図書刊行して頂きたい。
   このとき、名人亜矢姫を知らしめるキャッチコピーを付けて新聞広告も。
三.BS日本のうたシリーズ(Ⅳ)も必ず出して頂きたい。(現在はⅥまで出ています)
   AYAHIME Landのmori様のページで収録曲希望投票が行われていますので、是非ご投票を。 
   製作サイドの方もこれを参考にして頂ければ嬉しい。mori様いつもありがとうございます。
四.来年のリサイタルも例年通り行って頂きたい。
   大阪での会場は「フェスティバルホール」(新ホールは2013年春新装オープン)で願いたい。
   ・・・これはデカナルさん?
五.「恋日和」のシングルカット版を出して頂きたい。
  今は、「小春」の発売日が来るのを首を長くして待っているところです。

以上、2005/12/31島津亜矢研究会に投稿。


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    亜矢姫の唄は芸術だと固く信じているおじんです。
    コンサートなどに参加したい気持ちはやまやまなれど、不如意のことが多いので、これは条件が整い次第となっています。

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